スラリーのまま溶媒置換をする

目的

溶媒置換をする際、遠心分離やフィルターで濃縮・ろ過を行い、新しい溶媒に再分散する方法 がありますが、乾燥凝集してしまう・再分散が困難・開放系に出来ない等の理由でこの方法が 使えない場合があります。DyFでスラリーの分散状態を維持したまま溶媒置換が可能か検討を行いました。

結果

ナノ粒子スラリーに溶媒Aを供給し、溶媒Bから置換しました。
化学分析により溶媒の置換率を求めました。

化学分析による溶媒の置換率

ポイント

ろ室の5倍量の溶媒供給により、密閉状態を維持したまま溶媒置換が可能でした。
分散及び湿式状態を維持したままの連続的な作業である為、再懸濁の工程が省略でき乾燥凝集の発生を抑えることができます。
また、pH調整などにも応用することが可能です。