粗大粒子を除去し、シングルナノ領域での測定感度を向上する

目的

動的光散乱式粒子径分布測定装置を用いたナノ領域の粒子径測定において、粗大粒子がサンプルに含まれていると、微小領域が正しく測定できない場合があります。
そこで前処理として、超遠心機を用いて粗大粒子を除去することで、動的光散乱式粒子径分布測定装置で粒子径が100nm以下の測定が可能かどうかについて検討しました。

測定結果

超遠心機による粗大粒子除去のイメージ図。超遠心により粗大粒子を沈降させ、測定したい粒子が分散している上澄み液のみを採取し、動的光散乱式粒子径分布測定装置で測定する。 超遠心機による粗大粒子除去のイメージ図。超遠心により粗大粒子を沈降させ、測定したい粒子が分散している上澄み液のみを採取し、動的光散乱式粒子径分布測定装置で測定する。

ポイント

粒子径による沈降速度の違いを用いて粒子径が100nm以上の粒子を沈降させ、上澄み液を測定することで、前処理無しでは検出できなかった粒子径が10nmの粒子を測定することが出来ました。
超遠心機による前処理は、動的光散乱式粒子径分布測定装置での感度改善に有効です。