金属ナノコロイドから金属ナノ粒子を沈降・回収する

目的

近年、機能性材料の開発の為100nm以下の金属ナノ粒子研究が盛んに行われています。しかし合成したナノ粒子を回収する際に、フィルターや低速遠心機では粒子形状や分散性の高さから、分離が困難になっています。
そこで、超遠心機を用いたナノ粒子分離の有効性を評価しました。

分離結果

遠心前と、600,000xgで7時間で遠心した試験管を比較
【サンプル】
Ge(ゲルマニウム)粒子分散液
粒子径:5nm以下、粒子密度: 5.38/cm3
写真・データ提供:(株)新光化学工業所様

ポイント

1. 超遠心機を用いると、分散性の高いシングルナノ粒子を沈殿にして回収ることが可能です。
2. フィルターでの分離に不向きな平板や帯状の粒子も、分散液との密度差があれば回収可能です。